過去ログ - 一方「どンなに泣き叫ンだって、それを聞いて駆けつけてくれるヒーローなンざいねェ」
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5: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/21(土) 00:03:15.46 ID:gGgzkDclo

しかし少女は美琴の言葉を無視して、さっさとビルを後にしてしまった。
残された美琴と一方通行は、もはや茫然とするしかない。

「ど、どうしよう……」

「流石にこの人数を全員外に出すのはキツイなァ」

「何暢気なこと言ってんの!? あ、そうだ。アンタの能力で風を起こして鎮火とかできないの?」

「えェー……。部屋ン中は無風なンだが」

「良いからやるだけやってみてよ!」

美琴に急かされて、一方通行は仕方なく能力を使用する。
だが、完全に無風な室内の空気を操ると言っても高が知れている。生まれた風は僅かに炎を靡かせただけで、むしろ炎を燃え上がらせた。

「あァ、酸素供給……」

「どどどっどどどうすんのよ!? 事態が悪化したじゃない!」

「ンー……、なンとかなるだろ」

「アンタ最近アイツに似てきてない!? 主に楽観的なとことか楽観的なとことか楽観的なとことか!」

「落ち着け御坂。全部同じことだ」

美琴は一方通行の方を掴み、がっくんがっくんと前後に揺さぶる。
もちろん、こんなやり取りをしている内にも炎は燃え広がっていた。



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