過去ログ - 一方「どンなに泣き叫ンだって、それを聞いて駆けつけてくれるヒーローなンざいねェ」
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52: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/27(金) 21:36:55.41 ID:n10dM9VJo

殺す側は、いつも同じひとだった。
殺される側も、いつも同じひとだった。

通常なら、そんなことは有り得ない。
殺す側が同じならともかく、殺される側が同じなんてことがある筈がない。
けれど彼女は、どうしてそんな状況が成立するのかを知っていた。

知らなければ良かったのかもしれない。
知らなければ、それこそこんな映像はただの作り物であると一蹴することができたかもしれないから。
だが彼女は、知っていた。
偽物と一蹴できない理由を、持っていた。

「アイツら、お金ないとか騒いでなかったっけ? こんなもんにお金掛けるからよ、馬鹿ね」

知っているひとの手が、伸びる。
知っているひとの体が、弾ける。

全身から血を噴き出し、内臓を撒き散らし、脳漿をぶちまける。
残った骸は血と内臓と脳漿の海に沈んで、動かなくなった。
そんなことが、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返される。

「計画書とか、設定はまあ及第点かしら。でも悪趣味ね、誰よこんなの考えたの」

本当は、気付いていた。
こんなにも生々しく残酷な映像が、作り物なんかである筈がないということに。
だからこれは、ただの、  。



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