過去ログ - 一方「どンなに泣き叫ンだって、それを聞いて駆けつけてくれるヒーローなンざいねェ」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2012/02/13(月) 20:51:46.13 ID:VVErNlmYo
垣根の動きが停止する。
そして二人は数秒間互いに顔を見合わせると、同時に少女の方に向き直った。
「10032号で」
「俺らには名付け親なんて大役は果たせそうにないんで」
「了解しました、とミサカは頷きます」
「二人のセンスが気になるところだけどここは黙っておくのが賢い選択かも、ってミサカはミサカは口を噤んでみたり」
「賢明な判断だ」
一方通行がやけに真面目ぶった口調でそういうと、打ち止めはわざとらしく怖がって見せた。
そんな二人のやりとりを、垣根が意外そうに眺めている。
「打ち止めって意外と肝が据わってるよな」
「へ? 何で? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」
「ふっつー学園都市第一位っつったらもうちょっと恐れ戦くもんだぜ。こいつ見た目も怖いし」
「さらっと悪口挟みましたね、とミサカは気安すぎる第二位に呆れます」
「今更その程度気にしてらンねェけどな」
「んー、人の見た目で怖いとか怖くないってよく分からないかも。ミサカ、ちゃんと人の顔を見たのってあなたが初めてだったし。
むしろそれくらい特徴があってくれると分かりやすくて助かるよー、ってミサカはミサカは素直に白状してみたり」
「あー、確かに分かりやすくはあるな」
「背が低くとも遠目でも一目で分かりますね、とミサカは白髪赤眼の有用性に感心します」
「……遠回しに馬鹿にしてねェか?」
「そんなことはありません、と言いつつミサカはさり気なく目を逸らします」
「お前も大した肝の据わりようだよ……」
言って、呆れたような瞳を向けてくる垣根と憮然とした一方通行を見て、ミサカ10032号は何だか不思議に心が揺れ動いた、気がした。
斯くして、奇妙な『最終信号護衛隊』は結成されたのであった。
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