465: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/02(木) 22:39:46.22 ID:66NvSJ9Fo
だから、上条の口から出た言葉に、インデックスは自分の耳を疑うしかなかった。
「・・・・・・・・・・・・行かない」
上条当麻は空に浮かぶ気味の悪い裂け目を睨みつけながらボソリと、そう呟いた。
「ごめん、インデックス。 お前が自分の中の魔道書のせいで苦しんでいる男を
止めてやりたいって気持ちは分かる。 俺もインデックスと同じ気持ちだ。
・・・・・・でも、少なくとも、俺は行かない。 いや、行っちゃいけないんだ、俺は」
「どういう事・・・・・・? とうまが何を言っているのか分からないんだよ」
それは言っている本人にも説明できなかった。
インデックスの言うとおり、なぜ自分がこんな事を言っているのかさっぱり分からなかった。
ただ、あの上空に出現している薄気味悪い裂け目と自分の右手がどこかで繋がっているような気がしてならなかった。
上条の中にあるしょぼい直感がこう告げている。
『自分が今ここに侵入したら、全てが終わってしまう』、と。
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