878: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/06/09(木) 21:27:54.83 ID:NygntgQto
そしてそれすらも、エイワスから言わせれば茶番。この地球外生命体が重視する点はいつだって興味と価値。
そこに運命や偶然というスパイスが加わることで、世界の理は更に旨味を増していく。
だからエイワスは何が起きても動じない。
そのはずだった。
「さて、ッ・・・・・・・・・・・・、・・・・・・」
さっきまで流暢に言葉を紡いでいたエイワスの口が途端に止まった。
というよりは、急に喋ることが出来なくなったような感じだった。
いつも浮かべているそのフラットな表情も、今はハッキリと判別できるくらい曇っていた。
エイワスは先程から一切、アレイスターの方を見ていない。
確かにアレイスターはエイワスに完膚無きまでに叩きのめされた。それは間違いない。
だから今更敗北者に向ける目線など無いといえばそれも正しいだろう。
だが、それがエイワスの最初で最後の『油断』だったと言えばそれも正解かも知れない。
ボロボロな体を地面に仰向けで預けているアレイスター=クロウリー。
彼の口角は、怖気が走るほどに醜い笑みで引き裂かれていた。
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