28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/22(日) 00:51:15.82 ID:0kcpvrlfo
一方通行「(……これで下手に詮索してこなきゃいいンだが)」
と、ここで沈黙を保っていた9982号が声を上げた。
9982号「あの、ちょっといいですか?と、ミサカはオリジナルに尋ねてみます」
御坂「ん?何?て言うかオリジナルって呼び名嫌ね……
そうだ、あんた私の後に生まれてるんだから私の事はお姉ちゃんと呼びなさいよ!」
9982号「……どうして?私みたいなのがいるのって、気持ち悪くないんですか?
と、ミサカはあなたの提案に耳を疑います」
御坂「……そうね、確かに私の知らないところで勝手にクローンを作って好き勝手やられるって、すごく嫌。
だけどね、あなたはこうやって生きている人間じゃない。
……私は、あなたが生まれて、生きている事を、否定するつもりは無いわ。」
9982号「……人間、ですか?……そんなわけないじゃないですか。
と、ミサカはミサカがただの人形であると否定します」
御坂「そんなわけないじゃない……こうやって顔合わせるのは今日が初めてだけど、
あなたはどうみたって感情のある人間よ。それくらい私にだってわかるわ。
どうやって生まれてきたって、あなたは人間なの。自分で自分のことを否定しちゃ駄目よ」
9982号「……私は……生きてても、いいんですか……?」
自分を人形と信じてやまない9982号の存在を「人間」だと、笑って認めてくれた。
ミサカはこの姉には一生勝てないんだろうな、とぼんやりと考えていると、
9982号の頬から一筋、涙が流れた。
御坂「あたりまえじゃない!あなたは、私の妹なんだから!」
御坂は優しい笑顔を浮かべながら、9982号の頭を撫でる。
その様子はまさに姉妹と言っても差し支えが無いと言えよう。
しかし、二人を見ていた一方通行は、
一方通行「(……っべー、マジっべーわ。本当の事ばれたらどうしよう)」
言い訳を考えていた。
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