844: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/24(日) 17:49:40.64 ID:La72vZnuo
・・・
オケアノスの背を破り、ナニかが這い出てきた。
「あれは……」
一方通行が、布束砥信が、9982号が茫然として上条のペルソナを眺める。
以前忍者屋敷で見た、初めて召喚したペルソナが、上条の背後に現れていた。
「ははっ!俺が貸し一つって言ったのを良い事に好き勝手やりやがって……」
上条の影は悪態をつきながらも、その口調は、非常に楽しそうなものであった。
「まさか、自らその状態になるとは……」
クマの影は興味深そうに、それを眺めていた。
「……ク、ろ……ノ、、ず……」
上条の様子は、明らかにおかしい。
意識があるように見られないが、それでも自身の足で床を踏み、クマの影を見据え、背後に佇むペルソナの名を呟いた。
まるで自己紹介をするかのように。
そしてその声に反応して、『クロノス』は動き出した。
それに呼応して、クマの影も、両手に掲げた力の塊を、クロノスに向かって放つ。
ゴウッ、と今日一番の地響きと効果音が響き渡り、それが止んだ瞬間、先ほどまでの音量差で辺りがより静寂に感じられた。
・・・
「……ク、ろ……ノ、、ず……」
あれ?俺は確か……?
ああ、自分で『暴走』状態に持って行ったのか。
力がみなぎる感じがするけど、動かせない。
というか、勝手に動いてる。
そして目の前にはクマの影。怖いなあ、怖い。
でも、負ける気は、ない。
「ジ、お、ダい、ン……」
ジオダイン?雷撃属性なのか?ブフダインじゃなくて?
なんだろ。やっぱり、ペルソナって良く分かんねえや。
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