過去ログ - 仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)
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4: ◆U7CDgQgh.w[saga]
2011/05/22(日) 19:45:20.11 ID:r+8ZPoNy0

四騎士の攻撃は『魔女』の肉を裂けども、骨を穿つまでには至らず、
反撃の波動は、まるで嵐を前にした紙飛行機の様に、彼女達を吹き飛ばし、
彼女達の体は、残らず地へと墜落した。

彼女達のあらゆる技も、武器も、力も、あの『魔女』には通じなかったのだ。

「―――ひどいよ」
「こんなのって……ないよ!!」

少女は思わずそう叫んでいた。
地に伏した騎士たちは、尚も立ち上がって『魔女』に挑まんとするも、
その体は深く傷つき、血は流れだし落下した廃墟ビルの地面へとしみこみ、装甲にはヒビが走っている。
立ち上がるのがやっと……見るからに、そんな様相であった。

「(どうしよう)」
「(どうすれば)」
「(助けなきゃ)」
「(誰か―――)」
「(誰か―――っ!!)」

そんな彼女の祈りに応えたのであろうか
かくて『救いの騎兵』はその姿を現した。

「―――!!」

少女が最初に聞いたのはエンジンの爆音であり、
何かが風を切ってこちらにやって来る音であった。

少女は、音のする方を向いた。
そして見た。聞いた。

廃墟の街を駆ける、白い鋼鉄の騎兵。
『竜巻(サイクロン)』の冠する、白い鋼鉄の騎兵。

それに跨るのは、黒と緑の騎士。
その顔を包むのは、髑髏の様な、昆虫の様な複眼の仮面。
その首には、炎よりも紅いマフラーが風に棚引く。

―――この世界には『神』は居ない
―――『奇跡』も『魔法』も在りはしない
―――だが……それでも

―――時代が望む時
―――世界が望む時

―――誰かが救いを求めて叫ぶ時
―――少女が救いを求めて祈る時

―――『彼』は必ず蘇る
―――『彼』は必ず現れる

だから少女は、その名を呼んだ。




「――――『仮面ライダー』っ!!」






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