過去ログ - 仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)
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7: ◆U7CDgQgh.w[saga]
2011/05/22(日) 19:46:44.25 ID:r+8ZPoNy0


しゃかしゃかと、歯ブラシが歯を磨く音が二つ分響き、
それに合わせて、洗面台へと蛇口から水の落ちるジャバジャバという音が共鳴する、朝の風景。

鹿目まどかと鹿目詢子の母娘は今日も仲良く、朝の歯磨き。
これは、鹿目家の朝の恒例であり、朝の日課でもあった。

「ねぇママ?」
「んん〜〜?何〜〜?」

まどかは、自分の隣で、まだ少し寝ぼけた調子で歯を磨く母親に、ふと気になった事を尋ねた。

「ママは…『仮面ライダー』って単語に…聞き覚えがある?」

彼女が気になっている事、それは今朝がた見た夢の事であり、基本的に彼女は、
あの夢に対して『変な夢を見た』以上の印象を抱いては居なかったのであるが、
ただ一つだけ、気になり、引っかかっている事があったのだ。

―――『仮面ライダー』

まどかは、夢の中で出会ったあの奇妙なバイク乗りの事を、
自分が確かにそう呼んだのを覚えていたが、
実の所、まどかには『仮面ライダー』と言う単語に聞き覚えがなかったのだ。

一体、夢の中の自分は、何を思ってあの謎の人物を『仮面ライダー』と呼んだのか。
確かに、髑髏の様な仮面を被った、バイク乗り(ライダー)ではあり、そう意味では、
その有り様をありのままに形容し、読んだだけとも解釈できるのだが、
まどかには、どうにもそうではないような、そんな引っかかりを覚えていたのである。

何か…特別な意味を持った『単語/名前』であるような……そんな気がしていたのだ。

詢子ママは、歯ブラシを一旦口内から出すと、娘の質問に直ぐに答えてくれた。

「えぇ〜〜と……確か有名な『都市伝説』じゃなかった?」
「……『都市伝説』?」

詢子ママは、自分の知っている『仮面ライダー』についての情報を、
娘まどかに語って聞かせたが、その内容を簡潔に纏めてみれば以下の様になるだろう。

その顔を、髑髏、あるいは飛蝗を思わせるフルフェイスの仮面で覆い隠し、
その首には紅いマフラーを巻いて、白いバイクに跨った『正義の味方』。
毎晩、バイクで日本中を駆け巡り、闇の中に蠢く『怪物』達と、人知れず闘い続けているという、不死身の男。

それが『仮面ライダー』の伝説であった。

「なんか最近…これを元ネタにした特撮ドラマをやってるらしいよぉ」
「たっくんが喜んで見てるって知久パパが言ってたよーな〜」

「ふーーん」



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