過去ログ - 仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)
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8: ◆U7CDgQgh.w[saga]
2011/05/22(日) 19:47:10.79 ID:r+8ZPoNy0

言われてみれば、毎週朝の日曜日に弟のタツヤが早起きしてテレビの前ではしゃいでたのを思い出した。
中学生ながら、若さに似合わぬのんびり屋さんのまどかは、日曜日に早起きする事は少なく、
例え早い時間に目が覚めても、たいていは二度寝をしてしまう為に、タツヤの見ている番組を一緒に見た事は無いのだ。
もしかすれば、あれが『仮面ライダー』を題材にした番組なのかも知れない。

「(でも……それだと……)」

不思議なのは、何故その『仮面ライダー』が自分の夢の中に出て来たのであろうか。
夢の中でヒーローとして出て来る配役としては、余りに自分と縁が薄い様な気がする。

「(……うーーーーん)」

まどかの夢の中であそこで出て来るのが適当なのは、
彼女の感覚的には『銀色の光の巨人』であるように思えた。

小さい時に見た、あのシリーズの主人公の1人が、自分と同じ名前だったから、
以来、まどかはあの特撮シリーズに何かと愛着があったのであった。

―――閑話休題

「んで……何でまどかがそんな事を聞くのさ?」
「んーーー……友達との話で名前が出て来て…何だろうなぁ〜〜って」
「ふーーーーーん」

そんな受け答えの後に、取り敢えずまどかは、
これ以上、あの夢の事を考えるのをやめにする事にした。

所詮は『夢』の話である。論理的に考えてどうにかなる話では、所詮ないではないか。
これ以上考えた所で、『答え』が出るとも思えない。

故にまどかは、直ぐに今朝の『夢』の事を忘却の彼方へと押し遣ってしまった。
夢に出た…『四色の騎士』の事も、『仮面ライダー』の事も。

この時―――まどかは知る由も無かった。

あの夢の出来事が…そう遠くない未来に…殆ど『正夢』の光景として、
現実に起きる出来事だと言う事を。

鹿目まどかは知らない。

『伝説上の存在』と…すなわち『仮面ライダー』と、
その『実物』と、自分が対面する事になるなどとは。

今、こうして、何気なく享受している日常が、
この日を境に、ガラガラと崩れてしまうという事を。

世界を隈なく覆い尽くす『闇』の一端が、
この『見滝原』を侵そうとしているなどと。

彼女は知る由も無かったのだ。



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