過去ログ - 仮面ライダー ―『約束 2011』―(魔法少女まどか☆マギカ×小説版仮面ライダー)
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9: ◆U7CDgQgh.w[saga]
2011/05/22(日) 19:47:41.11 ID:r+8ZPoNy0




綺麗に整備された、見滝原の朝の白い街並みを、
朝の通勤ラッシュ…には少し早い時間帯でありながら、
それでもそれなりに走っている自動車の群れの中を、一台のバイクが走り抜ける。

―――『ホンダ CBR1000RR』

それが、そのバイクの車種である。
白を基調としたこの大型バイクは、2004年から、
現在である2011年まで継続して発売され続けている人気シリーズであり、
その最新モデルの一つであった。

それに跨り、この鉄の馬を軽快に走らせているのは、
一人の男と、一人の少女であった。
運転手は男の方で、少女はその広く大きな背中にしがみ付いて乗っていた。

男の身長が2メートル近くはあると思われる大男で、
通勤しているのか黒色の革ジャケットの下は以外にも濃紺の背広姿で、
白いヘルメットの下からは、癖っ毛の黒髪と、引き締まった剽悍な相貌が見える。

美男子――では無い。では無いが、決して醜くは無く、むしろある意味『美しい』と言える。
ただしその美しさは、単純な顔かたちの良さ、と言うよりも、風雨にさらされて研ぎ澄まされた巌を連想させる、
そんな剛毅木訥な内面が滲み出す、そんな無骨な『美しさ』であった。

そんな彼にしがみ付いているのは、平均よりやや背が低めの、中学生ぐらいの年齢と思しき少女であった。
燃える様な紅い長髪が、ヘルメットの下から伸びて、風に棚引いている。
中々の美少女であるが、どこか野性的な、負けん気の強そうな顔立ちである。

その身を包むのは…鹿目まどかも通う『見滝原中学校』のクリーム色を基調とした制服であった。

「なぁ……本郷の旦那」

信号が赤の為にバイクが止まった拍子に、
その少女は、自身がしがみ付いている男へと向けて、何やら尋ね始めた。

「私……その…あのさ」
「学校……上手くいくかなぁ?」

少しはにかむ様な、不安な様な調子の声で、少女は『本郷』と呼んだ男へと向けて問うたのだ。



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