448: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 19:35:18.03 ID:MQFdQHjG0
片膝をついて、転校生を見上げた。
転校生はじっとあたしを見下ろしていた。その視線が普段よりも随分と優しい気がしたのは、あたしがそう思いたかったからだろうか。
憐れみだったりそんなのはいらないけど、憎まれるのだってあたしは嫌だ。
転校生に好かれているとは死んでも思わないけど、それでも心の底から憎まれるのも、あたしは恐かった。
449: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 19:41:02.07 ID:MQFdQHjG0
転校生は奥へとのろのろとした足取りで向かった。
その背中が闇の中に消えていきそうで、さきほどの戦いのことを思い出してしまいそうで、あたしは立ち上がると転校生に「待って」と声をかけかけて。
さやか「……っ」
450: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 19:44:12.60 ID:MQFdQHjG0
さやか「……ごめん」
あたしは言った。
勝手に言葉がこぼれ出てきたみたいだった。
まさかあたしが転校生に謝るなんて、思いもしなかった。
451: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 20:47:31.52 ID:MQFdQHjG0
ずきずきと痛いのは転校生の身体のはずなのに、自分の身体まで痛んでいるような気がした。
転校生の痛みを感じてるわけじゃなくって、あたしの感じている自責の念。
それがあたしの細部にまで痛みを染み渡らせていた。
さやか「……謝ったって意味ないと思うし、それにあんたに笑われちゃうかもしれないけど」
452: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 21:15:05.01 ID:MQFdQHjG0
突き放すような、転校生の声。
あたしは揺れそうになる視界を、ぎりっと廊下を踏みしめなんとか耐えた。
ほむら「……魔法少女になるって、こういうことよ」
453: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 21:28:02.59 ID:MQFdQHjG0
一時間ほど離席
だんだんこんな展開でよかったのかと不安に
454:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/11/24(木) 21:57:45.34 ID:41vjglpbo
まだほむらの伏線が明らかになってないしこれからっしょ
どんな展開でも期待して待ってま
455:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[sage]
2011/11/24(木) 22:07:09.94 ID:69hOGByOo
続きを待ち望んでますぞ!
456: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 22:57:48.86 ID:MQFdQHjG0
>>454>>455
ありがとう
とりあえずずっと考えてた展開のままずんずん進んでいきます
少しだけ再開
457: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/11/24(木) 23:25:38.30 ID:MQFdQHjG0
ほむら「あなたは、命を懸けて戦う代償を背負ってまで魔法少女になりたいと思う?願いを、叶えたいと思う?」
あたしはだらんと腕を下ろし、転校生の背中を見詰めた。
――けれど転校生は命懸けだとわかっていて魔法少女になった。一人で、戦う宿命を背負って。そうまでして、叶えたい願いがあったのだ。
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