過去ログ - 滝壺「それでも私は、超能力者のかきねを守るよ」垣根「…無能力者が何言ってやがる」
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2011/05/24(火) 21:01:03.86 ID:onBRgLPr0
「どちら様ですか?」
―――未元物質、と名付けられる前の少年はどこへ消えてしまったのだろう。
彼は探していた。
ちいさな抜け道を。とうの昔に塗りつぶされたはずの選択を。
化け物になる前の、大事な人一人守れない無力な自分を。
本当は追い求めていたのかもしれない、その小さな背中を。
あんなに嫌悪していたはずなのに、何故何故何故。
「それがこの世界の常識、というものだ」
「…ふ、っざけんじゃねえぞ……」
「ん?」
「そんなクソくだらねえ常識があるっていうなら。この世界の常識ってやつを、この俺が。 ……捻じ曲げてやるよ」
でも彼は結局、“最後の希望”すら、掴めなかった。
意識が途切れる瞬間、垣根帝督はやっと気付いた。
もしかしたら気付かない振りをしていたのかもしれない。
今までの自分が否定されることが、ただ怖かったのかもしれない。それを認めることも。
( ―――ああ、そうか。俺とテメェの違いは、“そこ”だったんだ。 )
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