48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/26(木) 20:49:55.69 ID:Uf/hU0w2o
「お前が可愛いからだよ、美琴。なあ、挿れてもいいか……?」
「ひぁ……耳、だめぇ……!」
「……な、みこと……?」
だめだ、ダメだ、駄目だ。
落ち着け、意識を向けるな。
「っ……ほ、欲しい、の。とうま……い、挿れて……」
出ていかなければ。彼と、彼女のためにも、自分のためにも。
警告じみた言葉が脳裏を通り過ぎる。
しかし意味のない文字列を見ているかのようにこれっぽっちも気を引かない。
気になるのは、壁の向こう。
二人が篭る、個室の中。
やめろ。聞くな。
うるさい。黙れ。
相反する二つの意思が頭の中で拮抗する。
ぎりぎりと音がしそうなほど歯を食いしばる。
海原はどす黒い感情に流されてはいけないと、強く自分に言い聞かせる。
出て行け。まだ間に合う。
どうして、こんなに。
…………?
せめぎ合う思考の隙間にふと湧いて出た疑問が、全てを狂わせた。
ーーーー何故、当然のように悩んでいる?
149Res/62.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。