過去ログ - 木山「……何だ君は」上条「いや、何してんのかなーって」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)
2011/05/28(土) 19:59:53.51 ID:57kro7AE0
それは、この教室の中では異質な光景なのかもしれない。そのクラスは授業が終わり休み時間へと入る。
当然の如く、生徒達は待ってましたとばかりにざわつき始め、まるで鬱憤を晴らすかのように談笑する者もいれば、友を連れ添い、用を足しに行く者……
皆行動は様々だが、一人で何かをすると言う者は居なかった……一人を除いて。

「……」

カリカリと、学生には珍しく……。シャープペンシルでは無く、鉛筆を使っていた事が少しの大きな音を立てていた原因だった。
どうやら授業の復習をしているわけではないらしい。教科書の二倍はあるとても分厚い本を開き、すらすらと何か解いているようだ。
しかし、その様子に違和感は無く、この雰囲気に溶け込んでいるような気がした。

「……い」

(……)

「おーーい、かみやん」

「っと……あぁ、悪い悪い」

そんな光景をただぼんやりと眺める……そんな事が偶にある。肘をつきながら、あるいは横目で見ながら、規則性は無く、また理由も無く、何故だか自分でもよく分からない。
しかし、そんな事をしているのは自分だけではなく、他にも2、3人居るようで……。
その時に、友人ではあるがまるで不良のような格好をしている……金髪でサングラスのガタイがいい男と、長身で野太い声をしている青い髪に耳にピアスを空けている男が茶化しに来るのはもはや恒例行事になっていた。

「かみやーん。また、はるみちゃんの事見とったん? 好きな子をただ見つめるだけ……。かみやんはまるで恋する少女やねー」

「そうそう。しっかし何を好んであんなに勉強してるのかねぇ、誰かとつるんでる様子も無いし……。教材が恋人という、アブノーマルなパターンかにゃー?」

「アブノーマルすぎるだろ、それは……。特に理由なんてねぇよ、何となくだ、何となく」












木山先生がもし上条さんの高校に居たら?という物語です。
更新はかなり遅いはずですのであしからず。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
45Res/15.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice