過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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133: ◆Y706p.....[saga]
2011/06/19(日) 22:43:11.82 ID:NmE9UHCVo
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薄緑の半券には、手書きで東通りの地図が記されていた。
大通り程も騒がしくはなく、かといって寂れているわけでもない。
閑静という程でも無いが、それなりに落ち着いた雰囲気の区域であった。
示された場所は、受付の言っていた通り宿屋であった。
小綺麗な建物で、少なくとも駆け出しの旅人には無縁そうな宿ではあった。
まさか、ここに護衛対象である「姫」が居る訳ではないだろう。
「姫」が王女という意味のそれであるならば、親衛隊だとか、
面接担当の一兵だとかが妥当であろうか。
宿に入り、仮受注の証である半券を主人に見せる。
「ああ、また」と呟かれたのを6の耳が拾った。
あの依頼は、どうやら何度も再掲されているものであるらしい。
教えられたのは、二階の奥の部屋であった。
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