過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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132: ◆Y706p.....[saga]
2011/06/19(日) 22:40:28.42 ID:NmE9UHCVo

「こちら、仮受注の段階ではお伝えしない様にと承っています。
 ですが、真っ当な身分でいらっしゃる事は当ギルドが保証致します」
「……そうか」

益々怪しい。
この依頼が受注されずに残っていたのは、この怪しさ故に
誰もが避けていたからかもしれない。

薄緑の紙とペンを、受付は此方に差し出した。

「説明は以上となっております。宜しければ、此方二箇所にサインをお願い致します」
「……どうする?」

こちらの方こそ向いてはいないものの、間違いなく6に向けられた言葉であろう。
確かに怪しくはあるが、ここまで脹らんだ疑問は解決しなければ気分が悪い。
それに、まだ仮受注だ。正式に受注するまでは、断る事もきっと可能であろう。

「俺は、受けてみてもいいと思う」
「うっし、決まりだな!」

多分、シックスも受ける気だったのだろう。
最も、彼の場合は若干報酬に目が眩んだ形だろうが。

シックスがペンを持ち、記名しようとする。
が、彼は動作を止め振り返った。

「オレが書いて構わねぇか?」
「ああ、頼むよ」

むしろ、それは有り難いぐらいであった。
あの無機質な名前を、人前に晒さずに済んだのだから。


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