過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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152: ◆Y706p.....[saga]
2011/06/25(土) 01:03:22.28 ID:+pByGHJIo
「オレは五年ぐらいだったっかなぁ」
「ん?」
――五年?
無意識に、疑問の音が漏れてしまった。
二人の視線が同時に6へと向けられる。
「どうした、ロク」
「いや、何でもない」
そう言って、6は右手を横に振るジェスチャーを取った。
疑問は残留しているが、何も今すぐ解決せねばならないものでもない。
それに、今は「依頼」に集中したかった。
「ふーん、そうか……」
女の方へと向き直し、シックスは言葉を続けた。
「修行も兼ねてんけどさ、金品求めて街から街へって感じだなぁ。
ルート上の遺跡諸々は、粗方廻ったんじゃねぇの?」
「……盗賊業でもしているのか」
「まぁ、否定は出来ねぇなぁ」
でも、と彼は言う。
「こういうアウトローな立場の方が良いんじゃねぇの?」
「何故、そう思う?」
「そうじゃなきゃあ、登録者依頼にしている筈だろ?」
「……ふっ」
無表情を貫いていた女が、ついに笑った。
しかし、シックスの言葉に返さない。
「そちらの君は?」
視線は、6に投げられた。
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