過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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208: ◆Y706p.....[saga]
2011/07/15(金) 02:18:09.70 ID:gn5R3Cg4o
「君達とは別に、攻撃魔法に特化した魔法使いの……おかま、も雇っている。
君達は、その補佐をしてくれれば構わない」
「ん?」
思わず、6はジュアンの顔を二度見した。
その横でシックスが問う。
「攻撃特化の魔法使いの……なんっつーた?」
「……おかま、だ」
そう言って、彼女は少し困った様な顔をした。
これまでの言動から、ジュアンがこの様な直接的な表現を使うとは考えられず、
従って6も空耳を疑った。
しかし、どうやら空耳では無かったらしい。
「またそんな言い方を……」
「そうは言っても、自己申告によるものだからな」
――女性用の暖色のローブを纏った中年の男性の姿が、無意識に6の脳内で像を結んだ。
酷くステロタイプに依存した像ではあったが、自己申請であることを考慮すれば
当たらずとも遠からずといったところかもしれない。
「だが、実力は十分だ。戦法的な相性の問題もあるが……私と互角か、それ以上だろう」
「……俺達、要らなくないか?」
「だよなぁ」
ジュアンは、首を横に振る。
「攻撃特化という事は、小回りが利かないという事。そこで、君達の出番という訳だ。
盗賊の君は文字通り、魔剣使いの君の方も、その歳でそれ程の実力というのは
敵に対して良い油断材料にもなる」
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