過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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272: ◆Y706p.....[saga]
2011/08/03(水) 05:24:19.76 ID:7qTTo7fFo

「私と隊長は出来れば戦闘に徹したい。セストでも構わないが、魔法は使用時の隙が大きい。
 そこでそれなりの戦闘力があり、いざと言う時に魔剣で遠距離攻撃も出来る君だという訳だ。
 シックスには私達に足りない「機動性」をカバーしてもらいたいのもある」
「……成る程」

魔剣の力を引き出すには、ある程度の精神統一が必要である。
しかし一昨日手合わせをしたのだから、それを把握した上での発言ではあるだろう。

「故に、基本的にはロクを守る様に見せかける。勿論、風呂敷を守る形で
 あまり動かない様にならば、ロクも戦闘に参加してもらって構わない」

とは言え、あまり積極的には参加出来ないだろうか。
他にも、木々にもたれ掛かる等の些細な行動も気を付けた方が良いかも知れない。

「最後に改めて……今回の目的は、一人でも敵対者を捕まえる事。以上だ」
「一つ、良いかしら?」

控えめに手を上げ、セストが問う。

「何だ?」
「これまでの襲撃は、一体どんな感じだったのかしら」
「……ああ、忘れていたな」

確かに、その情報があればより対策は立て易くなるだろう。
森の中というのもあり、奇襲の可能性も高いのだから尚更である。

「黒の氣志團らしき者からの襲撃は、今回の任務中に三度。
 その内、明確な殺意が感じ取れたのは二度だ。戦い方としてはアサシンに近いな」
「アサシンか。暗殺目的なだけの事はあるわね」
「いや、それは今回に限った事ではない。黒の氣志團自体でその様な教育が施されている
 というのが現在の我々の見解だ」
「反体制組織が暗殺者を、ってかぁ……厄介なこった」

シックスの言う通りだと、6も思う。
目的を達成する為には形振り構わぬということか。

――それは自身にも言えることだと気がついて、内心6は嘲った。



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