過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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32: ◆Y706p.....[saga]
2011/05/30(月) 01:06:10.03 ID:e3zxJ8Ulo

盗賊が静かに立ち上がる。
暫し、沈黙が続いた。
さらさらと流れる様な風の音が鳴る。

「じゃあさ」「ところで」
「あ」「あ」

同時に痺れを切らせたのか、それとも同時に思考が整ったのか。
僅かに、気まずく間が空いた。

「先にアンタから言ってくれよ」
「じゃあ……」

促され、6は問う。

「君は何故、竜王討伐を目指しているんだ……?」

地位、名誉――そして恨み。
考えられる理由は様々である。
同じ竜王討伐を目的とする者として、6はそれを明確にしておきたかった。

盗賊が、解を返した。

「金だよ。何せ、竜王を退治出来れば、地位と名誉が約束されるからなぁ」
「……そうか」

対象とするものは同じであるが、目的のベクトルが正反対。
……勿論、盗賊が嘘を言っていないのであればの話だが。
返事自体を疑う気持ちがあるものの、それでも内心複雑というところが6の本音であった。


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