過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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83:(今回安価無し) ◆Y706p.....[sage saga]
2011/06/05(日) 03:16:56.64 ID:qmFFhbNgo
其処にいたのは、フードを被った長身の人間であった。
多少距離が空いていた事と、俯き気味であった為に顔は確認できないが、
声質から男である事は推測できた。
「キミ達も、そう思わないかい?」
「……」
見えない瞳を、6は静かに睨み付ける。
「……やったのは、君か?」
「あぁ、そうだよ」
「何の為に?」
問い掛けながら、6は剣に手を伸ばした。
その隣でシックスもまた、及び腰ながらも短刀を抜く。
そんな二人を前にしても尚、男の言動は変わらなかった。
やはり楽しそうに、彼は語る。
「ボクも、カジノは嫌いなんだよねぇ」
「聞いていたのか……」
「むしろ、そこに集まる人間が嫌いなのかな? こんな場所に来る位なんだから、
どいつもこいつも幸せそうでね。虫酸が走るんだよねぇ」
男の口元が、にやりと歪んだ――気がした。
「だから、不幸を願ってやったんだ」
「――サイコパス、か」
6にしか聞こえないであろう程小さく、シックスが呟いた。
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