過去ログ - 少年「安価を交えつつ敵討ちする」
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87: ◆Y706p.....[saga]
2011/06/06(月) 23:38:44.01 ID:kk4i54ako

では、男は一体何物なのか。

「魔法じゃなけりゃ、何だっつーんだ!」

シックスが問う。
だが6は、果たして敵が手の内を晒け出してくれるのか不安であった。
一方で、相手がそれを誇りに思っているのならばもしかすると、という期待もあった。

「そうだねぇ」

何の躊躇いも無く、男は言った。

「超能力、とでも言っておこうかな」

――超能力。
嘗て学問としての魔法が確立されるまで、魔法はその様にも呼ばれていた。
しかし、男は魔法である事を否定していた。
深い意味が込められているのか、それとも単に冗談を言っているだけなのか――。

「……やはり、そう簡単には教えられないという事か」
「失礼だねぇ、ちゃんと事実を言っただけさ」

掌を上に、男はやれやれといったポーズを取る。
その様子を見て、6の中に苛立ちが生まれた。
シックスも同様らしい。尚も彼は声を荒げる。

「ふざけるのも大概にしろよ!」
「ふざけてなんかいないさ、だって、その証拠に――」

その声は、酷く愉快そうで。

「ボクは、詠唱をしていない」
「……!」



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