過去ログ - 「私が欲しかった物ってなにかしらね」
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[saga]
2011/06/04(土) 20:10:18.98 ID:KeVopXlh0
俺は第七学区のあるマンションを目指していた。
目指すという表現は間違ってるかもしれない、帰っているという方が正しい。
先ほど、封筒(主に野口さん)を落としてしまっているので少し足は遅くなっていた。
幻想殺しの研究は、統括理事会直下の研究所で行われてる。
普通の機材でも外とは大きな隔たりがあるんだけど、研究所の機材は最新鋭の機材が置いてあった。
最初に来た日にうっかり壊しそうになってしまった、足踏み外しちゃったんです。
高校生になる年齢なのだが高校には行かず、研究所と家を往復する毎日だった。
確かに高校生活が羨ましいと言えば羨ましい、でも行けない理由は俺の頭でも分かっていた。
俺の右手が持つこの能力は今までの能力者の人達の人生を真っ向から否定するものだ。
それなら低レベルの高校へ行けばいいと言われそうだが、多分俺は行かないだろう。
もうこの力、いや右手のせいで他人や両親が傷つくとこなど見たくもなかった。
俺は元々ここに住んでいるわけじゃなかった、東京よりの埼玉に中学一年まで住んでいた。
そこでは、俺の事を疫病神と呼ぶ人はいなくて俺は少し幸せだった。
でも俺の右手は、そんな些細な幸せだって不幸へと変えてしまう。
夏休みが終わり、九月の三連休を迎えようとしていたある木曜日だった。
あの日は今でも覚えてる、走り回る教師達、逃げ回る生徒達。
何より覚えているのは仲が良かった友達が俺のかわりに大怪我をした事だった。
そこで俺のその日に関する記憶は途切れていた。
次にあの日に関する記憶は、真っ白な病院の病室の中のシーンだ。
腕にギブスをつけて固定して腹に包帯が巻かれているその姿は俺にある考えを抱かせた。
―もう知人が傷つくのは見たくない―
その考えにそって俺は科学の街―学園都市へ行く事を決意する。
右手に宿る力幻想殺しの謎を解明するために。
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