過去ログ - 「私が欲しかった物ってなにかしらね」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/29(日) 23:12:18.82 ID:cHQqhBY10
「あーあ、これで何人目だっつうの」

ドサっと頭が消し飛んでる男は地面に倒れた。
自信の能力―原子崩しによって跡形もなく消し飛んだ。
何故かその当たり前な事実に私は“何か”を感じ取る。

「くそっ、何で私がっ」

その”何か”が明確に分かるからこそ苛立ちを抑えられない。
私の生まれは昔から続くある名家の家だった。
積極的に科学技術も取り入れその財産と各界に対する影響力を強めていったらしい。
しかし、そんな時に災いは降りかかる。

「ははっ、一家まるごと殺しってか笑えないよねぇ」

恨みを持った行動ではなく、各界における影響を懸念したある他の名家に潰されたらしい。
たまたま私は旅行中で家にいなかったため被害は免れた。
新聞沙汰になる事も無く私がその事実を知ったのはある使用人からの連絡だった。

『お嬢様、今から伝える事実は本当の事です』

と言われ告げられたのは父や母、家に関係する者は全て殺されたという連絡だった。
その使用人はたまたま地下の保管庫にいて無事だったらしい。
連絡しようにも、数日の間見張りがついていたという事だった。
そして次の一言が私をここへ連れてくるきっかけとなる。

『お嬢様、学園都市へ逃げて下さいませ』

そう伝えられた私は何も言い返すことは出来なかった。
手続きは全て完了してるからという言葉を聞き学園都市へやって来てもう10年近くなる。
使用人は、私がここで人殺しをしてるなんて思いもよらないでしょうね。
だから、私は笑う。この舞台(人生)を演じるのは自分だけだとでも言うように。


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