過去ログ - 「私が欲しかった物ってなにかしらね」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/29(日) 23:10:18.82 ID:cHQqhBY10
「せっかく貰った奨学金が川に落ちちまうなんて不幸だぁー」

不幸少年こと私、上条当麻は橋の上で叫んでいた。
自分の右手に宿ってる力の解明のため研究所へ行って
給料のかわりに奨学金として貰ったお金が半分ほど落ちてしまったのだ。

「まぁ、野口さんだったからまだ何とかなるだろうけど」

これが残りの福沢さんだったらと俺は想像に身震いする。
研究所でもしっかりと糊付けされてたはずの封筒からはしっかりと口が開き道に落ちている。

「今日も分からずじまいか……」

右手に宿る力―幻想殺しは学園都市の科学力をもってしても原理は不明だった。
この力によって俺の家族は振り回されてきた。
大人や子供から蔑まれ、疎まれ、気味悪がられてきた。
俺や両親が怪我したのは一度や二度ではない。
その状況に嫌気がしてきた俺は自らここ学園都市に行くことを両親に言った。

「あの時の顔は今でも忘れられないな」

過去を振り返りはしない、俺が見るのは今だ。
また封筒が落ちないように気をつけながら俺は走り出す。



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