過去ログ - 僕(隣の席の転校生がウザい。ウザい)
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道)[saga sage]
2011/12/03(土) 05:20:15.89 ID:KWeSB8vyo


 日付が変わって少しの頃、僕は雅に勧められた本を読み終えた。
 面白かった。
 日頃、僕が好んで読むのは、娯楽性を重視した物が多いが、これは違っていた。
 一体この著者は、どんな人物なのか気になりネットで調べた。
 出てきたファンサイトや、オンラインの百科事典によれば、僕らの親世代で流行ったらしい。
 ……どうして雅が薦めるのだろうと少し疑問に思った。

僕「まあ、別にそれ程深く考える事でもないか……」

 独り言に答える声があった。
 いつの間にかピロが僕の部屋に忍び込んでいたらしい。
 
僕「よしよし、一緒に寝るか……」

 抱き上げて、ベッドに乗せようとするも、ピロは顔を逸らし、部屋から出て行った。
 姉さんの所に戻ったのだろう。
 眠りに就くまでの僅かの間、頭の中では本の中の景色が、脈絡無く流れていた。


 翌日、雅に「本、面白かった。良い物を教えてくれてありがとう」と実に紳士的な礼を述べた。
 雅は嬉しそうに微笑んだ。
 ……学校での出来事は、それ位しか印象に残ってない。実に平和な一日だったのだ。
 僕が帰宅すると、居間で両親と姉さんが子猫を愛でていた。
 姉さん曰く、友人が数日家を空けるので、預かったとの事だ。

僕「ふーん……」

 ピロとは付き合いが長いので例外とするが、特に猫が好きな訳でもないので、愛でる会に加わる気もない。
 ちりんと鈴の音が響き、僕は足元を見た。


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