45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)
2011/06/05(日) 17:06:27.98 ID:KJPZSR2AO
気付くと、はやては黒い車の後部座席にシートベルトをして座っていた。
金色になっていた目が元の黒色に戻る。
なんとなくはやてはそれを感覚的に理解した。
右手には先程、真坂木に突きつけられていたカードを握っている。
少し豪華な内装だが、全体的に暗い色で統一されているハイヤー。
右隣には真坂木が座っており、前の座席の運転席には血色の悪い、小柄な初老の男がタクシー運転手の格好をしてハンドルを握っている。
「えっ?え?」
状況が全く飲み込めず、うろたえながら、はやては周りを見た。
窓の外を見ると、まだ昼間の、はやての家の前だった。
「金融街へ、ようこそ。」
そう真坂木がつぶやくように言った。
「どちらまで?」
初老のタクシー運転手がしわがれた声で呼び掛けてきた。
「兜町へ。」
そう真坂木が言うと、タクシー運転手は「かしこまりました」と行ってアクセルを踏みつけた。
「いやあああああああああああ!!」
急発進したハイヤーの速度に悲鳴を上げるはやて。
全速力で走るハイヤーは、はやてを乗せながら、やがて光に包まれて何処かへと消えてしまった。
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