469:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/05(土) 13:51:31.02 ID:qdef4F6AO
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高町と別れた後、はやては家に帰るためにミダス銀行広場からハイヤー乗り場に向かっていた。
例によって高町といる時は姿を消していたリィンは、今はその姿を現してはやての隣を浮遊している。
―――……リィン、どうしたんやろ
しかしはやてから見て、隣に浮かぶリィンの表情にはどこか影があり、なにか言いたいことがあるかのように見えた。
現に高町との会話が終わって姿を現してから、言うこと全てがどことなく歯切れ悪く、会話が続いていない。
「……どうしたんやリィン?なんや元気あらへんけど」
意を決してはやてはリィンに質問を投げ掛けてみた。
すると、リィンは少し間を空けてから言い出しにくそうに答えた。
「……私も、主に話したいことがあるんですが、いいでしょうか?」
「なに?リィンも悩み?」
あるいは、先程の高町との会話に対して何か思うところでもあったのだろうか?
そうとも思ったが、どうやらそれは違ったようだった。
「悩みというか……でも悩みなのかもしれませんね」
やや歯切れ悪くリィンは言った。
はやては少し驚いた。
―――ほぅ、珍しいな
リィンに悩みがあったということ自体、予想外であったし、それを自分から相談してくるということも驚きだった。
―――さっきの高町さんとのやり取りがあったからかな?
何はともあれ、自身のアセットが何かを訴えかけようとしているなら、それを聞いてやる以外に術はないだろう。
はやては車椅子を止めて、リィンに向き直る。
「ええよ。今度は私が聞く側になったるから、話してみて」
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