532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:44:24.30 ID:oSMg4VLmo
冥土帰し「――そもそも、話を聞く限りでは彼は説教をしていたとは僕には思えないけどね?」
美琴「……でも、本人が説教をしたいって」
冥土帰し「しかし、彼のは説教ではなく……そうだな、強いて言うなら『対話』ではないのかな?」
イン「『対話』……話し合いの結果が説教みたいになってたって事?」
冥土帰し「そうとも言えるね? この少年は心から争いを求めている人物には見えない。今までは戦い、
そして傷つく事には結果的になっていたがそれは望まざるものだったのでは?」
美琴「確かに、アイツは私ともマジメに戦おうとしなかったわね……」
冥土帰し「戦わずして事を終わらせたい、しかし相手はそれに応じようとはしない。
それでも彼は戦いたくはなかった、だからこその『言葉』だったのかもしれないね?」
イン「でも、今回は戦いとかそういうのは関係なく自分から話をしに行ったんだよ」
冥土帰し「それはさっきも言ったように、現在の状況が特殊だったからと考えられる。無意識の自らの欲求、
『助け』を混ぜ込みそれを言葉にした。それが今回の騒動の原因、と考えるのはどうかな?」
美琴「……説教がSOS、か。でも、そんな事本当に考えてたのかしら?」
冥土帰し「ここまで話してきたが、それは誰も知る事は出来ない問題さ。……医者という立場の人間がこんな話をするのも問題かもしれないね?」
イン「それなら最初から助けて欲しい、って言って欲しかったのに……」
冥土帰し「悩みやストレスというのは誰にも言えないからこそ悪化するものだ。誰にも言えないからこそ、
誰でも良いから苦しんでいた事に気付いて欲しかった。出来れば……彼の望まない者以外に」
美琴(望まない者、それって……この子の事なのかな)
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