539:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:51:14.09 ID:oSMg4VLmo
『とうま、心配しなくても大丈夫なんだよ』
『アンタはこんな所でぼうっとしてる場合じゃないでしょ』
上条「インデックス……それに、御坂……?」
『ごめんね……とうまがどれだけ辛い思いをしてるのか分かってあげられなくて』
『あの時みたいに見送るなんて絶対にしない、だから……帰ってきて、お願い』
上条(アイツら……心配してくれてんのか)
『……待ってるよ、とうま』
『……早く起きなさいよ、バカ』
上条「……そっか、そうだよな。今更こんな事にも気付かないなんて、やっぱり俺は馬鹿なのかもしれねえな」
「……どうした? 何を考えているんだ?」
上条「いや、自分の状況を理解できてないってのは間違いじゃなかったんだなって思ってさ」
「……俺が言った事を理解した、とは思えないな」
上条「いや、アンタの言った事も受け止めた。その上で気付いたんだよ、聞こえねえか?」
『私達の祈りで、私達の大切な人を――――お願いします』
「インデックス……御坂……?」
上条「そうだよ、『俺』が助けて、そして助けられた二人だ。アンタにもこの二人の声は届いたみてえだな」
「だからどうした、こんな声が聞こえても何も変わりはしないだろ? それともこんなので俺が救われるとでも言いたいのか!?」
上条「ああ、その通りだ。一番大事な事を思い出させてくれたんだよ、この声は」
「一番大事な事……?」
上条「『上条当麻』は『不幸』なんかじゃない、俺は世界で一番『幸せ』な人間なんだよ」
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