529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:42:12.81 ID:oSMg4VLmo
『そうだ、このまま目を覚まさずに眠り続けちまえよ。もう十分だ、ゆっくり休め。
テメェは何もしなかった訳じゃねえんだ、誰もテメェを責める事なんてしねえよ』
530:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:42:54.21 ID:oSMg4VLmo
上条(俺は自分が正しいって思い続けた事を相手に伝えた。でも、それは相手を否定する事でもあった)
『ああ、そうやってテメェは否定し続けた。相手の事を深く考えず直感的に、そして衝動的に思いついた言葉でな』
531:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:43:29.51 ID:oSMg4VLmo
『……誰かを救い喜ぶ者が居る一方で悲しむ者も居るんだ。そうやって自己を正当化しようとするな』
上条(それは質問の答えになっていないだろ? 俺は間違っているとアンタは言った。
532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:44:24.30 ID:oSMg4VLmo
冥土帰し「――そもそも、話を聞く限りでは彼は説教をしていたとは僕には思えないけどね?」
美琴「……でも、本人が説教をしたいって」
533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:46:04.56 ID:oSMg4VLmo
上条(助けを求めてるって事は……アンタは、苦しんでたのか? 何があったんだ?)
『…………』
534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:47:19.19 ID:oSMg4VLmo
上条の存在していた空間に変化が訪れた。周りの液体は消え上条は今、自らの足でその場に立っている。
暗闇で何も見えなかったはずだったが、今は目の前に何かがある――誰かが存在しているのが分かる。
535:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:47:49.94 ID:oSMg4VLmo
上条「……どうして俺の前に出てきたんだ」
「何度も言ってるだろ? テメェは身体も精神も限界を迎えた、だから俺がその本能の代弁者として現れたんだよ」
536:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:48:20.23 ID:oSMg4VLmo
イン「……とうまは、ずっと苦しんでいたのかな」
美琴「さあね……でも、コイツの事だからそれにも気付かずにいたって所じゃないかしら」
537:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:49:31.12 ID:oSMg4VLmo
イン「……とうま、早く起きないかな」
美琴「……眠り続けてもうどれくらいになるんですか?」
538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/19(金) 03:50:31.55 ID:oSMg4VLmo
上条の目の前には一人の男が居た。ボロボロの体で立ち続け上条に自らの苦しみを訴え、その目からは涙も流れている。
弱々しい自分、傷だらけの上条当麻、今まで誰も見向きもしなかった存在が助けを求めている。
559Res/379.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。