過去ログ - 会社を辞めたい
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/06/03(金) 23:04:37.23 ID:qrhpuxVAO

「億劫だから、やらないんだろう?」

「そうかもな。じゃあ逆に訊くよ?何で僕と会ってくれるんだ」

「友達だから」

即答だ。よくもまあ真顔で言えるよな。
僕と彼は煙草を一口吸って同時に灰皿へ押し付ける。
そして僕は立ち上がってキッチンへ向かい、冷蔵庫を開けて麦茶の入ったピッチャーとグラスを二つ持って居間へ戻る。

「サンキュ」

天場ギリギリまで注いだグラスを受け取った彼はそう言って一口だけすする。
僕はほどほどに麦茶を自分のグラスに注いで元の位置に腰を降ろした。

「流石、経営者は言うことが違うな」

「茶化すなよ。金に成らない良い言葉を吐くのはお前だけだ」

「貸したんだから、返せよ」

「お茶の話じゃねえ」

苦笑いしながら麦茶を飲み、グラスを円卓へ置く。まあ麦茶を返されても困るのは僕だ。

「でも、俺だってプライベートで会う奴なんかお前くらいかもな。一緒に起業した仲間も最近は仕事の会話以外しねえし」

「へえ。意外だな、起業したての頃は毎日遊んでたよな?あの初代事務所で」

「プレハブ小屋でな。まぁ仲が悪いって訳じゃない。でもやっぱり仕事が絡んじゃうと、どうしてもな……」

僕は彼に何度か呼ばれて会った事がある。とても仲の良い奴らだなぁとぼんやり眺めていた記憶しかないけれど。

「ま、一般的なカテゴライズでリア充に分けられる俺の話はどうでもいい」

「おいおい、社長がリア充なんてネットスラングを使って良いのか?」

「それは差別か偏見だな。社長でも『2ちゃんねる』は見るし、エロ本だって買う。パチンコも打つし、こうして無職になりかけな友達だっているんだよ」

コイツ、喧嘩売ってるのかな?
大体、僕が非リア充みたいな言い方をしたけれど、とんでもない。僕は毎日が充実している。
彼女が居てもリアルが充実していないと感じる奴は居るし、その逆も然り。

各個人の判断で変わる事柄に、決まりなんてないのだから。


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