845: ◆5yGS6snSLSFg[saga]
2011/06/16(木) 17:33:39.33 ID:TYvvnptvo
「じゃ、じゃあ。その……キ、キスしてもらってもいいか?」
「えっ?」
「えっ?」
あれ? やっぱり付き合ったその日にキスは早かったかな。
「ど、どうしてですか?」
「い、いや…………やっぱり記念……とかそういう理由?」
「えっ? こういうのにも記念とかあるのですか? (ゲームの練習に付き合う記念とはどんな記念なんでしょう?)」
「えっ? ないの?」
どういうこと? やっぱりお嬢様だと世間とは価値観が違うの?
「えっ? あるんですか?」
「俺はあると思ってたんだけど……あれ? セレブ界隈だとないの?」
「セレブ界隈? 少なくとも学校の友人たちに限らずそう言った話は聞いたことがありませんが……私が知らないだけであったのかも」
深刻な顔をして悩む沙織。
っていうか、おまえ、バジーナ状態の時だと散々エロゲの話してたよね? その辺の知識はどこへ行っちゃったの?
どこか違和感を感じた俺は、しばらくそのまま沙織を見守っていたが、やがて沙織は意を決したような表情で口を開いた。
「ほ、頬でもいいですか?」
「お、おう!」
いいの!? ひゃっほうーう! 何でも言ってみるもんだな!
ていうかキスくらいなら黒猫だってしてくれたもんな。俺が思うよりも、案外ハードルは低かったのかもしれん。
「い、いきます」
ばっちこおおおおおい!
沙織はきつく目を閉じ、その肩はふるふると震えている。
そして――
ちゅ。
「きたああああああああああ! これで俺も正式に彼女持ちだああああ!」
「えっ?」
「えっ?」
あれ? なんでそこできょとんとするの?
「…………本当にすいませんでした」
平身低頭。床に身を投げ出す勢いで土下座する俺。
まさかそんな誤解が発生していたなんて。
関係ないけど、最近の俺って土下座してばっかりだな。まさに土下座の大安売りやでえ……。
「あ、頭を上げてください。今回は私にも責任があるんですから」
「いや、元はといえば俺が悪いんだ」
「じゃ、じゃあこうしましょう! 京介さんも私にキスしてください! これで許して差し上げます」
「沙織!? お、おまえ、一体何を言ってるんだ!?」
「何でもです! 早くしてください!」
ええい! もうどうにでもな〜れ。
ちゅ。
「うふふ、これでおあいこです」
そういってはにかむ沙織は、まさに女神様といった感じだった。
夏休み、十二日目。昼パート 安価成功
名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/03(水) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ふおおおお! 俺は今、猛烈に興奮している!
今の俺ならなんでもできる気がするぜ!
ばっちこおおおい!
>>855
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