903: ◆5yGS6snSLSFg[saga]
2011/06/16(木) 20:32:54.70 ID:TYvvnptvo
「変態か!」
せめてもっとオブラートに包んでくれ!直球でエロに向かうんじゃねえよ!
と、思ったが今さらだよなあ。
今までの安価を振り返ってみる。
「これはひどい」
この安価を実行したくらいじゃ俺の評価も変わるまい。
ついついそう思ってしまうくらいひどい安価もあったな。
だが、逆にここまでやったのだからこそ今さら引き下がることはできない。
「突き進むしかないのか。修羅の道を……!」
それっぽい言葉でそれっぽい雰囲気を作り、決意を新たにする俺。
待ってろよ、黒猫ぉ!
「俺は黒猫に対する性的な興味が高まりすぎて自分が抑えられないんだ! こんな風に思うのは黒猫だけだ! 魅了されてるといってもいいね!」
「え、えぇ!?」
今の俺はスイッチがONどころか、完全にショートしている。
どれくらいぶっ飛んでいるかと言うと、出会いがしらの上の台詞を発するくらいぶっ飛んでいる。
くくく……これが厨二病の力というやつか。実にいい気分だ。
だが、これ以降はこのノリで進むわけにはいかない。
ここからはどれくらい同情を引けるかにかかっているのだから。
「……でも黒猫にこれ以上迷惑はかけられないし、俺も辛いから黒猫とはこれ以上会わないのがいいのかもしれない」
先ほどとは一転して、しんみりとした雰囲気を作る。
肩をがっくりと落とし、視線は地面だけを見つめる。
くくく、どうだ。ついつい同情したくなってしまっただろう? ついつい体を許してしまいそうだろう?
「え、えぇ…………そう……なのかしら?」
「えっ?」
「えっ?」
どうやら黒猫は俺の一発目の台詞で既に十分困惑していたらしい。会話が成り立ってねえ。
そらそうだ。あんなこと出会い頭に言われたら誰だって困惑するわ。
ということはここから、一転して押せ押せになればいいわけだな。
……色々と破綻している気がするが、気にしたら負けだ。
「だから……おまえを肩車させてくれないか?」
「………………そうね、たしかに最近暑かったもの。それに加えてあなたの部屋にはクーラーもないようだし、無理もないわ」
一気に冷めたような表情になる黒猫。
憐憫の情すらうかがえる。
「待て、俺は正気だ」
「正気の人間がする会話の流れではないと思うのだけれど?」
……前にもこんなやりとりしたな。
一向に成長しない自分が悲しい。
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