131: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/17(金) 22:17:30.78 ID:YSdw+2iGo
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結局その日は、昼から彼女たちと合流した。
なにやら苦笑いを浮かべていたのは、美樹さやかだけ来なかったことと関係しているのだろうか。
置いてきちゃった☆とは巴マミの弁だが、それでいいのか世帯主。
今はこうしてパトロールを一段落させ、まどかを家まで送り届けたところだった。
「思うのだけれど、夜彼女を一人にしても大丈夫なのかしら」
「できることなら傍に居た方がいいけど、深夜ならあまり問題はない。
魔獣は人の感情を吸って発現するから、皆が寝静まるような時間には現れにくい」
「相変わらず詳しいね」
「……嘘はついていない」
「わーってるよ。 ただ、不思議なだけだ」
不思議、それはきっと仕方ない感情。
こんなに怪しさ満点の人間もそうはいないだろう。
ああ、人間ではないか。
思わず自嘲がこぼれる。
だが、そんな自嘲にいつまでも浸らせてくれるほど、私を取り巻く現実は甘くない。
「ちょっとあなたに、質問したいことがあるのよ。
……ごめんなさい、昨日の会話が聞こえてしまって」
「全部話せとは言わねぇけどさ、やっぱ話せるところだけでも話してくれない?」
「……僕も興味がある。 強要はしないけどね」
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