17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:22:27.67 ID:Svq2uLgno
結界の中は、ひたすらに暗かった。
光がない。道もない。障害物もない。
地面らしきものが闇の中にただ広がっているだけ。
時々ぬうっと空間を通り抜ける感覚があり、それだけが前進しているという証。
この結界を訪れた経験はない。
現れる魔女を見たこともない。
手元の武器も最小限。
正直、怖かった。
せめて使い魔だけでも現れてくれれば戦闘に専念することもできるのだが、あいにくその気配もない。
疲労を感じることはないけれど、ただ歩き続けるのは精神的に磨耗する。
手元の銃をもてあそぶことにも飽きてしまうほど歩いて、そして何度目かも分からない空間の壁を抜けたとき、
刺す様な光が空間に広がり、私の目を眩ませる。
開けた空間に存在していたのは、二つの驚愕。
一つは、
「巴、マミ」
そして、
「…………なんで、なんで魔獣が、この世界に!?」
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