19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:27:41.55 ID:Svq2uLgno
逸らしたのだが、
「ッ!?」
空間に鏡が幾百と浮かび上がる。
魔獣の放った光線は、鏡の間で反射を繰り返し、ジグザグの軌道を描きながら巴マミに襲い掛かる。
が、彼女はそう驚いた風でもなく、逆に現れた鏡をリボンの足場として利用し回避した。
伊達にベテランの魔法少女をやっていないなと、そう思う。
「ふう、リボンが使えるようになるのはありがたいのだけど、直線状に飛ばないビームって反則よね」
「そう、ね。 とても厄介」
「これのおかげで、ろくに攻撃態勢に移れないのよ。 何とか時間を稼げない?」
「やれるかと言われれば、できるわ」
とりあえずは平静を装ったが、汗が頬を伝うのが分かる。
ありえない。 魔獣がこんな能力を使ったことなど、これまで一度たりとも無かった。
だが、よく見てみれば、あの魔獣と外見が完全に一致するわけではない。
間違いなく類似点はあるが、その能力のことを考えても、魔獣であると判断するのは早計。
ひとまずは、
「存分に撃って」
「…………大した能力だわ。 じゃあ、お構いなく!」
巴マミの手をとって、時間を止める。
時間稼ぎとはまた少し意味合いが違うけれど、結果が同じなら構わないだろう。
盛大に撃ち込まれた銃弾。ついでに自分も数発加えておいた。
時間停止を解除すると、少々やりすぎだったか、見事に魔獣は吹き飛んでしまった。
光が消え、空間は闇へと終息していく。
この結界が消えるのも時間の問題だろう。
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