過去ログ - ほむら「幸せになりたい」
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213: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:34:35.53 ID:hAzv6ppPo

あれからいくらかの日が流れた。
最初こそ未熟だった美樹さやかも、寝る間を惜しんで特訓した。
その中で、ワルプルギスの夜に対抗するだけの戦力は十分に揃って。
何もかもが順調に行っていると。
そう思っていた。



「ん、志筑と美樹は休みか」

教師の言葉は、何故か鋭く私の心を抉る。
いつになっても登校して来ないから、何かあったのかと思っていたけれど。
この二人の組み合わせは、あまりいい予感をさせてくれない。

「じゃあHRは終わりだ、二人が遅刻して来たら先生のところに来るように伝えてくれ」

そう言って教師は退出し、教室の中にはざわめきが広がる。
その規模は、いつものそれではない。
何か噂があって、それを聞きたがろうとする時のもの。

(おい、ほむら)

(分かってるわ)

話が大きくなっていそうな所へ、事情を聞きに向かう。
どういう因果か、まどかを中心に人の輪は出来ていた。

「ごめんなさい、ちょっといいかしら」

「おいまどか、何かあったのかよ?」

「………………、あ、二人とも……」


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