223: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:42:58.33 ID:hAzv6ppPo
「あなたが彼女に伝えたかったことは、そんな事ではないはず」
「呑まれないで。 これ以上道を間違えたら、あなたは間違いなく絶望してしまう」
「それから先のことは、もう伝えてあるはずでしょう」
あまりに展開が急すぎて、ちっとも頭が付いて行かないけれど。
ただ最悪の事態を回避できたこと、それだけは分かった。
「…………また迷惑かけちゃったね、ありがとう」
「もう平気かしら」
「大丈夫」
そして時間停止が解ける。
完全に冷静になれた訳ではないけれど、一度吐き出したことである程度落ち着けていた。
ごめんねと心の中で謝罪し、改めて仁美へ言葉を返す。
「無事で何よりだよ。 何があったのか、教えてくれない?」
「勿論です」
そうして仁美は、語り始める。
あたしが見逃してしまった危機を。
誰を責めるでもなく、ただ自分の力不足だと自責しながら。
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