244: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 17:59:30.32 ID:hAzv6ppPo
私は嘘が得意ではないらしいから。
その言葉は、時を止めて口にする。
決して誰にも聞かれないように。
245: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:00:40.70 ID:hAzv6ppPo
そして魔物に向かい合う。
これは最早オクタヴィアではない。
それ以上に深い深い絶望が、彼女を支配していた。
246: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:01:33.02 ID:hAzv6ppPo
その温もりを糧に。
私は力を思い出す。
かつて私が振るった、強大な力を。
247: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:02:39.07 ID:hAzv6ppPo
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「くそ、いてて」
248: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:03:33.43 ID:hAzv6ppPo
「……死に場所を手に入れたと、思ったんだけどな」
「巴、マミ」
249: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:04:42.84 ID:hAzv6ppPo
「そう」
語り終えた後の一言は、とても短かった。
私はただ、断罪を待つ。
250: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:05:27.90 ID:hAzv6ppPo
「……ただいま」
「おかえりなさい」
251: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:06:43.86 ID:hAzv6ppPo
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部屋で一人呟く。
話し相手は、一匹。
252: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:07:29.28 ID:hAzv6ppPo
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「僕はこの世界を、君達に託そう」
253: ◆BcaCp9aHJ6[sage saga]
2011/06/19(日) 18:08:15.97 ID:hAzv6ppPo
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様々な人達の苦悩を乗せて。
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