61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/11(土) 00:10:09.43 ID:qTuIu9ono
巴マミは執拗に粘る。
私としても彼女を応援したいところだが、今更ながらこの二人が一緒にいることを不思議に思う。
前の世界では長い付き合いだったが、ワルプルギスの夜を巡る時間において、二人が顔を合わせることはなかったはず。
やはり何かが、この世界に影響を及ぼしているのは間違いない。
その確信を抱いた所で、ついに嘘泣きモードに突入した彼女の前に、佐倉杏子は折れた。
「あーもーわかったよ! わかったから! 行けばいいんだろう!?」
「ふふ、みんな同じ学校になっちゃったわね」
「……本当に感謝するわ。 これから、よろしくお願いします」
これからどうすればいいのか、私はずっと一人で思い悩んでいたけれど。
蓋を開けてみれば、驚くほど順調に事態は進んでいく。
疑問など何処へやら、とても穏やかな気分で巴家を後にした。
「……嬉しそうに帰っていったな」
「嬉しそうだったわね」
「なあ、そこまで警戒しなくてもいいんじゃないか? あの感じ、わざわざ監視するまでもないと思うんだけど」
「念のためよ、文字通り。 彼女は私たちの知らないことを知りすぎているもの」
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