66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga saga]
2011/06/11(土) 00:21:12.10 ID:qTuIu9ono
[薔薇園の魔女 ゲルトルート]
薔薇園の魔女。
性質は不信。
なによりも薔薇が大事。
その力の全ては美しい薔薇のために。
結界に迷い込んだ人間の生命力を奪い薔薇に分け与えているが、
人間に結界内を踏み荒らされることは大嫌い。
ハサミを持った使い魔たちが辺りを駆け回る。
この魔女の結界はほぼ、繰り返した世界でのそれと一致しているようだ。
かつて見た魔物の空間のように、使い魔もオブジェクトも存在しない、吸い込まれそうな暗闇ではなかった。
恐怖は、ない。
「ここには使い魔がいるな」
「そうね、見慣れた光景」
佐倉杏子の返す見解も、私のものとほぼ同じ。
やはり彼女も見ているのだろう。
虚無とでも形容すればいいのか、ただ黒しか存在しない世界を。
「ありゃ別の意味で気分が悪くなる」
「よく無事だったわね」
「ナメんなってーの」
言葉を交わしながら、結界の中を駆ける。
その感覚も実に久しかったが、そう長く浸れるようなものでもなかった。
足の裏の感覚が変わったことを感じ、盾を回す。
重力に従い、落下するは手榴弾。
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