86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga sage]
2011/06/13(月) 00:47:52.47 ID:A4OzF5fSo
向けられた言葉は、ただただ残酷なもの。
その意味を文字通りに理解することすら、今のあたしには難しい。
「世界ってのは残酷なもんでな。
願いを叶えた人間は、それと同等以上の絶望を背負い込まなきゃいけないんだとさ」
「……そんなの、誰が決めたのよ」
「知らねーよ。 神様かなんかじゃねえの?
願った内容は必ず壊される、より重い絶望が振りかかってくるだけだ。
だから人生の先輩として忠告しといてやるよ。
魔法少女になんて、なるんじゃねえ」
聞こうとしていたことは、およそ無駄になった。
こうまで真っ向から否定されるとは思っていなかったもの。
でも、まだ、信じたくない。
その思いの向かうまま、子供のような反抗を試みる。
「何で、そんなこと言うの」
「昨日様子おかしかったからな、釘刺しとこうと思った」
「何で、そんなことが言えるの」
「経験」
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