過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 01:38:10.58 ID:12Scx6eE0
 そして両親は、車に詰めただけの荷物を降ろし始めた。
エマは自分の宝物の入ったリュックを背負い、家の中に入った。
父親が時々ここに寝泊りをしていたため、テレビや冷蔵庫などの
家電用品は皆揃っていた。エマは背負っていた荷物を置き、
椅子に腰掛けた。しかし、すぐに立ち上がり
落ち着きのない子供のようにそわそわと歩き回った。

(私と同じような子がいるなんて!早く会いたいわ!)

 明日になれば学校へ行く事になる。しかし、その明日までの時間が
エマには待てなかった。こっそりと裏口から抜け出て、学校を目指して
走り出していた。

 近くにまで来ると、グラウンドの様子を伺う。ちょうどその時、飛んでいた
少女達が次々とグラウントへ着地する。そう人数は多くなく、全員で五人かな、
とエマは数えていた。これから着地を行う一人の少女に、エマは目がいった。

 相手も、着地アプローチにさしかかったところで、外からこちらを伺う少女
に気づいた。そして、二人とも同時にこう考える。

(あの子、私と同じくらいの歳かな?)

 エマは目が合ったと思い、手を振る。すると、着地しかけていた彼女は
着地をやめ、エマの方へ勢いよく飛んできた。
ぶつかるんじゃないか、と一瞬心配になったが、彼女はエマに近づくにつれ
ブレーキをじわじわとかけ、エマの前にすとんと下りた。
褐色の肌をした彼女は、見た目通りに元気ににこにこと話かけてくる。

「こんにちは!あなた、見ない子ね。」

「こんにちは!私はエマ、明日からこの学校に来ることになったの!」

「そうだったの。私はナタリー。よろしくね!エマの友達、第一号!」

「よろしく、ナタリー!」

 そう言って二人は握手をかわす。

(こんなにすぐ友達が出来るなんて!今日、ここに来て良かった!)

 その頃、両親は居なくなったエマを探していた。
後にこっぴどく母親に叱られたエマは、
今日は学校へ行くのを我慢すれば良かったかな、
そう後悔していた。


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