過去ログ - QB「魔法少女の軍事利用だって?」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/06/06(月) 19:38:26.49 ID:12Scx6eE0
 そのような魔法少女の事情は、遠く離れたアメリカのエマが
八歳になった今、ついに知る事となった。

 もっとも、路肩にうずくまり野宿をしている最中に
テレパシーによって伝えられた事ではなく、
暖かい教室で友人に囲まれ、厳しくも優しい人間の教師から
教えられた事である、という違いはあったが。

「けれど、皆さんには心配する事はありません。魔女退治というのは、
昔は魔法少女にしか行えないものだと考えられていました。しかし、
魔女の持つ結界にさえ入ってしまえば、我がアメリカの兵隊さん達も
魔女をやっつける事が出来るのです。」

「ですから、皆さんは何も気にせず、これからも同じように
ここで勉強とスポーツに励んでください。グリーフシードは、みんな
研究所から提供されますから。」

 時々行われる身体検査、それに伴う魔力の使用。その後に必ず行われる、
「検疫」と呼ばれる、彼女達のソウルジェムの一時的な回収。
それは、グリーフシードを使い、彼女達の魔力を回復させるための
ものだったのだ、とエマは理解した。

「でも、結界を見つけるのは魔法少女だけにしか出来ないんですよね?」

 質問をするナタリー。この子はエマから見ても、とても頭の回転がいい
少女であった。生徒の人数の少ない学校ではあったが、
その中でも同年代では常にトップの成績を維持していた。

「その通りです。たしかに、結界を探しあてるのは現代科学でも不可能です。
魔法少女の手を借りるしかありません。ですが、その役目は、
ここで十分に訓練をして、なおかつ成績が優秀な高等部の生徒が行います。」

「えー、じゃあ私勉強さぼっちゃおうかな・・・」


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