過去ログ - 中2病SS『ようこそカスミへ!』
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252:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:23:25.43 ID:hPo+jg1AO
霧島「参っちゃうよなァ、あの年頃の娘は難しくってね、もうどうやって接したらいいんだか分かんないんだよ」

新兎「……自爆も良いところじゃないですか」

霧島「いやいや。つい1年前までは俺がさ、何を言おうとも食いつかなかったのよ。でも最近はね、何て言うか…参っちゃうよなァ…」
以下略



253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:23:54.74 ID:hPo+jg1AO
霧島「まあな、アイツが言ってる事は『周りがこうだから俺もああする』なんていう、信念も意志も欠片もない理屈よりかはよっぽど説得力があるんじゃないのとは思う」

新兎「……」

霧島「俺達は国って言う、でっかい企業に雇われたリーマンだ。顧客である国民が俺達に何を求めていて、その為に俺達が何をすべきなのか考えなきゃならない。」
以下略



254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:24:58.37 ID:hPo+jg1AO
霧島「でも、橘花は橘花で極端なんで困っちゃうんだよね」

霧島「ああ言う覚悟も大切なんだろうけどさ、こう…橘花は敷島よりも本気度が数万倍上なんだよなァ…」

新兎「“あの”敷島よりも…ですか」
以下略



255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:25:33.21 ID:hPo+jg1AO
新兎「とにかく、落ち込んでる女が、あんなこと言うとは到底思えませんけどね」

霧島「俺はさ、あのセリフ…お前ってよりは、橘花自身に言ってた気がするんだよなァ」


以下略



256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:26:15.42 ID:hPo+jg1AO
霧島「それにさ、他人を頭ごなしに自分の理論を押し付けたって無駄な事は橘花だって知ってる。だが、橘花はお前をボロクソに言った訳だ。」

新兎「……何が言いたいんですか」

霧島「お前も知っての通り、ここに来たくて来た連中なんぞ、極一部の例外を除いてだ。いやしないよ。」
以下略



257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:27:16.29 ID:hPo+jg1AO
霧島「とにかくだな、俺が言いたいことは……なんだっけ」

新兎「……」

霧島「前振りが長くて肝心な……ああ、そうそう。とりあえず、ここに来たくて来た人間は一人も居ないってこと。」
以下略



258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:27:49.49 ID:hPo+jg1AO
霧島「本当にイヤなら、軍を辞めちゃえばいい。リスクを考えればバイトの方が余程割りに合いますよ。今の状況を考えると余計にね」

霧島「今までそんな人間を何人も見てきた。何度空港でドタキャンの電話を受け取ったことか…」

霧島「だけどアイツらは、腐っても『軍人』って言う立場でいたい、だからアイツらはここにいる。」
以下略



259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:28:20.04 ID:hPo+jg1AO
新兎「……酷いこと言いますね」

霧島「俺が察するに、こんな調子で士官学校にも入ったんだろう?」

新兎「………」
以下略



260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:29:39.52 ID:hPo+jg1AO
霧島「好きならそれで良い。嫌いじゃ困るからな。」

霧島「だけどさ、好きなだけじゃ他人は救えない。ジャガーを乗り回してるオッサンに過ぎないってこった。」

霧島「要はさ、才能だけじゃ飯は食えないんだよ」
以下略



261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:30:32.99 ID:hPo+jg1AO
霧島「乗せてなんかないですよ。期待出来ない人間には期待しないタイプですから」
霧島「あとさ、橘花のことも頼むよ。何かあったら、こっち側に引き止めてやってくれ。ああは言ったけど惜しい人材だし。」

新兎「……なんで俺なんですか」

以下略



262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)
2011/06/09(木) 13:31:03.50 ID:hPo+jg1AO
――――――

廊下に出ると、昨日までの騒がしさが幻覚だったか、はたまた記憶違いだったのかと思わせるほど
水を打ったように静まりかえっていた…と思いきや、時々グオーだとか、ガオーだとか、とにかく妙ちくりんな
アフリカ大陸辺りの良くわからない国の、得体の知れない密林の、得体の知れない珍獣が発情期にただ雌を求めている風景が思わず目に浮かぶような
以下略



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