過去ログ - 一方「俺が選んだのは」
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106:黒子毛
2011/06/15(水) 17:19:59.54 ID:3O5tfcnG0


一方「!」


不意に、スキルアウトの方が動きを見せた。

空いている方の手から、炎を出したのだ。


『発火能力者』。


一方(いよいよどォいうこった。ありゃレベル0や1なンてもンじゃねェぞ?)

一方(少なくとも2……。ひょっとすると3か3.5くらいはあるかもしれねェ)


目の前で大火力を見せつけられた制服の男の顔色は更に悪くなった。


男「た、――――て…―――!」


助けて、と言ったのだろう。遠くからだが声は届いた。

腕を振りほどいた男は懐にあった財布をスキルアウトに投げつけ、一目散に人ごみの中へと消える。



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