957: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/07/09(土) 20:04:04.11 ID:F/JBIqiLo
「……………。 ………………あいつ、か？」
「ああ」
多くの子供達の後に続いてもう一人、左手に買い物袋を提げた客が出てきた。
それは、子供ではなかった。その人間は、引き連れていた子供たちに懐かれている感じだった。
その少年なのか青年なのか判別し辛い"男"は、真っ赤な髪が肩口辺りまで伸びており、
"右腕"の部分の袖が不自然な形をしていた。まるでその袖に"腕が通っていない"といったように、
ある程度の袖としての形を成していない。
そしてその"魔術師"はふとこちらを見る。
「………………………………………」
「………、"あァ、あいつだな"」
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