過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part2
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◆duJq3nZ.QQ
[saga]
2011/07/27(水) 00:45:30.54 ID:Fw2F41610
「唯、本当にそこで見たの?」
唯「うん、ちらっとだけど間違いないよ!」
「……でも、大丈夫かな、律達……」
生徒が心情を吐露すると、唯が自らを奮い立たせるように大きな声で言う。
唯「……大丈夫だよ! さわちゃんにも伝えたし、皆結構しっかりしているもん! だから、私達はちゃんと待っていようよ!」
「唯……うん、そうだよね!」
「さすが修学旅行に遅れてくる人は、肝の据わり方が違うねえ?」
唯「ひ、ひどいいぃ……」
すっかり明るい表情になった生徒たちのからかいを真に受けながら、唯は焦れたような姫子と視線があった。
はっとし、息をつく間もなく部屋の中へと入っていく。
唯「いちごちゃん!!」
見ると、いちごの頬はわずかに紅潮し、息を荒く吐いている。
唯「だ、だいじょうぶ!? ごめんね、すぐに氷水もってくるから!」
いちご「はぁはぁ……唯」
姫子「うん、唯、お願いね!」
唯「うん! 行ってくる!」
唯は、養護教諭のところへと一目散に駆けだして行った。
唯がいなくなった後、いちごは姫子に冷やしたタオルを額に乗せてもらいながら、訊ねる。
いちご「……廊下が騒がしかったけど……はぁ、はぁ……何か、あったの……?」
姫子「……律達が、まだ戻ってこないんだって。なかなか連絡も取れないみたいで……」
いちご「……そう……」
姫子「でも、唯が見かけた場所を先生に伝えていたから……多分大丈夫だよ」
いちご「……唯、探しに行けばよかったのに……」
姫子「……目の前の病人を放って行くようなことしないでしょ、唯は。それに、それだけいちごが心配だったんだよ」
いちご「……唯、ばか…………ねえ」
姫子「うん?」
いちご「……ちょっと、相談がある」
二人の乙女は、何やら真剣な表情で、こっそりと話しあっていた。
※クラスメイト達の心証が良くなりました。
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